以前ぴよちゃんの
「ほのぼの日記」 で紹介されていた
「神様の食卓」 を読みました。
ある日、平凡な男性のもとに「ナザレのイエス」からディナーの招待状が届きます。男性は悪友の悪ふざけだと思いながらも、好奇心から指定されたレストランへ向かいます。そしてそこで待っていたのは・・・
「ナザレのイエスは」黒い髪、浅黒い肌で筋肉質な体型、スーツを着た30代の男性でした。
折角だから、この「役者」にちょっとつきあってやろうか・・・
そんな気持ちで、会話を交わしているうちに、どんどん話に引き込まれていってしまう男性。
仏教、イスラム教、ヒンズー教などについて、とても分かりやすい説明がなされていて、宗教についての理解が深まり、さらにキリスト教の意義についても納得できる説明があって、なるほどと思いました。
読後、切なさがこみ上げてくる物語でもありました。
とてもやさしい口調とおだやかな態度、忍耐強い説明、そして時には声をあげて笑うほがらかさ・・・
横で覗き込んでいた娘が「イエス様ってこんなやさしい言葉を使うんだね」
と言ってましたが、きっとそんな方だったんだろうな、と思われるイエスの人物描写が素晴らしいと思いました。翻訳された方はクリスチャンかどうかはわからないのですが、とても自然で素敵な翻訳だと思いました。
「イエス様に会いたい」と痛烈に思いました。
この本にはまだ翻訳はされていませんが、第2弾があるそうで、主人公は男性の奥様。仕事の関係で子どもを男性に預けて出張することになり、その飛行機の中で隣の男性に話しかけられ、初めは煩わしかったのが、だんだん話しに引き込まれ・・・、という話だそうです。
・・・ああ、早く読みたい。
「神様の食卓」、何度も読み返したくなる一冊でした。